事前試験
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事前に剥離試験を行いましょう。
造膜型は木の種類や塗膜の状態が現場ごとに異なるため、この試験で必要塗布量・放置時間・塗り回数など確認しておきます。
目荒らしの必要性、剥離剤が乾いても剥離するか、この2点も確認しておけばその作業を省略できるかもしれません。
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養生
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剥離しない箇所や剥離作業周辺で本剤が飛散する可能性があるところは、ポリエチレンやポリプロピレン製養生シート、養生テープ等で養生しましょう。
※誤った場所に剥離剤が付いた場合は速やかに水洗い、もしくは付属のクエン酸などの中和剤を用いて中和してください。植物に付着すると枯れる恐れがあります。
※アルミ素材に付着すると変色します。 |
施工面の目荒らし
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造膜型の場合は水で湿らす必要はありません。
P60〜P120のサンドペーパーで目荒らしを行いましょう。
※浸透型塗料の場合は剥離剤が染み込みやすいため、過度に浸透しないように水でぬらす必要がありますが、造膜型の場合は塗膜により浸透しにくいため濡らす必要がありません。
※事前試験で目荒らしせずに剥離が確認できた場合は、この作業は不要です。 |
剥離剤塗布
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剥楽を塗布しましょう。 |
塗布後の放置
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満遍なく塗布が終わったら放置します。
造膜型の場合は30〜120分で塗料が剥離します。 |
剥離と洗浄
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塗膜の溶解が確認出来たら、ヘラやブラシなどで取り除きましょう。
木目に沿って行うとよいです。
高圧洗浄機をつかって塗膜を除去しながらの洗浄もよいです。ぬめりが取れるまで行ってください。
※取り除いた塗膜や剥離剤廃液は回収して産業廃棄物として処理しましょう。 |
中和剤の塗布
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中和剤(クエン酸水溶液)を塗布します。塗布後、30分程度(中和反応に要する時間)放置します。
この作業を怠ると木材がアルカリ焼けを起こしムラになります。必ず行いましょう。
クエン酸水溶液の掛かりが甘い場合、色ムラが発生する場合があります。満遍なく行いましょう。
※乾燥するとアルカリ焼けしやすくなる為、水洗いと中和処理を連続的に行うとよいです。 |
すすぎ洗い
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水をかけながら木目に沿ってナイロン製ブラシで擦り洗いましょう。木地の毛羽立ちがある場合、サンドペーパー等で木地調整を行って下さい。
高圧洗浄機があればそちらをお勧めいたします。 |
乾燥
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すすぎ完了後、3〜4日乾燥させれば完了です! |